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あじさい(紫陽花)と蜘蛛の巣作り 西条市野々市 千人塚・野々市原古戦場前にて 2008.06.29
NIKON D300 + NIKON AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF)

あじさい(紫陽花)と蜘蛛の巣作り 西条市野々市 千人塚・野々市原古戦場前にて 2008.06.29
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あじさい(紫陽花)と蜘蛛の巣作り 西条市野々市 千人塚・野々市原古戦場前にて 2008.06.29
NIKON D300 + NIKON AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-F5.6G (IF)

あじさい(紫陽花)と蜘蛛の巣作り 西条市野々市 千人塚・野々市原古戦場前にて 2008.06.29
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●豆知識●●クモフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用させていただきました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A2
クモ(蜘蛛)、クモ類は、節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目に属する動物の総称である。網を張り、虫を捕食することで、一般によく知られている。
分類
界 : 動物界 Animalia
門 : 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 鋏角亜門 Chelicerata
上綱 : クモ上綱 Cryptopneustida
綱 : クモ綱(蛛形綱) Arachnida
亜綱 : クモ亜綱(書肺類) Pulmonata
目 : クモ目 Araneae Clerck, 1757
亜目
* ハラフシグモ亜目 Mesothelae
* クモ亜目 Opisthothelae
体の構造
節足動物門六脚亜門に属する昆虫とは全く別のグループに属する。昆虫との主な区別点は、脚の数が8本であること、頭部と胸部の境界が明確でないこと、触角を欠くことなど。
体は6節の頭胸部(前体)と節が癒合した袋状の腹部(後体)からなり、両者は細い腹柄によってつながる[1]。
頭胸部
前体には4対の歩脚と1対の触肢、口には鎌状になった鋏角(きょうかく)がある。頭部には目が並んでいる。8つの目が2列に並んでいるが、その配列や位置は分類上重要な特徴になっている。網を張らずに生活するクモでは、そのうちのいくつかが大きくなっているものがある。
鋏角は鎌状で、先端が鋭く、獲物にこれを突き刺して、毒を注入する。触肢の基部は鋏角の下面で下唇を形成する。触肢は歩脚状で、普通のクモでは歩脚よりずっと小さく、鋏角の補助のように見えるが、原始的なクモでは見掛けでは歩脚と区別できない。歩脚の先端には爪がある。造網性のクモでは大きい爪2本と小さい爪1本があるが、徘徊性のクモでは、小さい爪のかわりに吸盤状の毛束がある。
腹部
腹部にはふつうは外見上の体節がない。外骨格は柔らかく、全体に袋状になっている。腹部の裏面前方には、1対の書肺という呼吸器官があり、その間に生殖腺が開いている。腹部後端には数対の出糸突起(糸疣)がある。その後ろに肛門がある。
これは普通のクモの場合である。キムラグモ類など下等なクモ類では若干の違いがある。キムラグモ類では腹部に体節が見られ、糸疣は腹部下面中央に位置し、書肺は2対で4つある。触肢は歩脚とほぼ同じで、全体では脚が5対あるように見える。トタテグモ類は、腹部に節がなく、糸疣は腹端にあるが、他はキムラグモ類と同じである。
出糸突起
出糸突起は、別名を糸疣ともいう。普通のクモ類では腹部後端にあるが、キムラグモ類では腹部の中央にあり、大きい。関節があり、これが付属肢に由来することを示すものである。
キムラグモなどハラフシグモ類では出糸突起は腹部の第10節と11節の腹面中央にあり、それぞれの節に2対づつ、外側に大きい外出糸突起、内側に小さい内出糸突起がある。それ以外のクモ類ではこれらが腹部後端に移動し、その一部が退化したものと考えられる。出糸突起の数や形は群によってやや異なる。
出糸突起の先端近くには、多数の小さな突起があり、それぞれの先端から糸が出る。この突起を出糸管という。これにはクモによって色々な種類があり、それぞれからでる糸にも差があり、クモは用途に応じて使い分けている。
一部に、通常の糸疣の前に、篩板(しばん)という、楕円形の、糸を出す構造を持つものがある。これを持つクモは、第4脚の末端近くに、毛櫛(もうしつ)という、きっちりと櫛状に並んだ毛を持つ。糸を出すときはこの脚を細かく前後に動かし、篩板から顕微鏡でも見えないほどの細かい糸を引き出し、これがもやもやした綿状に太い糸に絡んだものを作る。
雌雄
雌雄の区別は比較的たやすく、模様にはっきりとした差のあるものが多い。雄が雌より小型である種が広く知られており、中でも雌雄による大きさの違いが著しいコガネグモ科のクモが有名であるが、徘徊性のクモ(ユウレイグモやハエトリグモ)などには雄が雌よりやや華奢な程度で差が小さい種もよく見られる。
確実な区別は外性器でおこなう。雌では、腹部の腹面前方、書肺の間の中央に生殖孔があり、開口部はキチン化して、複雑な構造を持つ。雄では、生殖孔は特に目立たないが、触肢の先端にふくらみがあり、複雑な構造になっている。精液をここに蓄え、触肢から雌の生殖孔へ精子を送り込むという、特殊な交接を行うためである。この雌の生殖孔と雄の触肢の構造は、種の区別の際にも重視される。
内部形態
消化系
消化管は大きくは前腸(fore-gut)、中腸(mid-gut)、後腸(hind-gut)からなる。前腸と後腸は外胚葉性で、中腸は内胚葉性である。
前腸部
頭胸部に収まる部分である。口に続いて咽頭(lharynx)、食道(oesophagus)、吸胃(sacking stomach)からなる。この部分では消化は行われない。
クモ類はあらかじめ体外消化するから、口からは液体だけが取り込まれる。咽頭や食道は二枚の、吸胃は三枚のキチン板を備え、それらが特殊な筋肉とつながっており、それらを動かして食物を吸い込む働きを持つ。なお、これらのキチン板は脱皮の際には完全に外れる。
中腸部
これは頭胸部と腹部にまたがる部分である。吸胃から後方に続く部分は、頭胸部の後半部から左右に突出し、それぞれ前に向かって胸部前方に至り、群によってはその先端部で融合する。この部分を前出分腸(thoracentron)と言い、ここからは付属肢の基部に向かって嚢状に突き出ている。この部分を分腸枝(lateral ceaca)と言う。この部分では消化が行われていると考えられている。
腹柄を通り抜けるとそれに続く中腸は大きく膨らんで腹部背面近くを通る。この部分では数対の分枝が出ており、これを腺様中腸(glandular mid-gut)と言い、さらに細かく分枝して腹部の心臓の両側に大きな固まりとなる。ここでは消化と吸収が行われると考えられている。クモが餌を取るとすぐにこの部分に送られ、腹部が膨大する。
後腸部
中腸末端に左右一対のマルピーギ管がつながっており、さらに膨らんで糞嚢(stercoral pocket)となっている。最後の部分は直腸(rectum)で、そのまま肛門に続く。
呼吸器系
クモ類の呼吸器としては、気管と書肺がある。
気管
書肺を二対持つ群と、ユウレイグモ科などでは気管(trachea)を欠くが、それ以外のものでは腹部の腹面に気管気門が開き、そこから体内に細長い気管が伸び、分枝して緒器官の間を通る。その先は頭胸部にまで伸びるものもある。気管気門は書肺と糸疣の間にある。
書肺
書肺(book-lang)、または肺書(lang-book)は、クモ綱独特の呼吸器官であり、肺葉片が偏平で、それが並んでいる様子が書物の項のようであることから、その名がある。
循環系
他の節足動物と同様に解放血管系であり、動脈の先端から血液は体腔へ直接流れ出て、再び心門から循環系へ取り入れられる。心臓(heart)は腹部背面にあり、腹部と頭胸部へは動脈が走る。
心臓
心臓は細長く、腹部背面にあって、前の端からは前行動脈(aorta)、両側には側腹動脈(lateral abdominal artery)、後ろへは尾行動脈(caudal artery)が出る。心臓は囲心嚢(pericardium)に包まれており、心臓との間の空間を囲心腔(pericardial cavity)という。側面には心門(cardiac ostia)があり、ここから体腔を流れる血液が取り入れられる。心門の数はハラフシグモ類では五対あり、高等なものでは少なくなる傾向があり、普通のクモの多くは三対である。心臓の周囲には対をなす心靭帯(cardiac ligament)があり、これが心臓の動きに関係していると考えられている。
血管
前行動脈は腸管の背面にあり、腹柄を通って頭胸部に入り、吸胃の上で左右の小動脈に分かれ、さらに細かく分かれて付属肢などに入り込む。側腹動脈、尾行動脈はそれぞれ枝分かれして腹部の諸器官の間に広がる。
なお、腹部に流れ出た血液のうち、書肺を通ったものはそこから心臓へ向かう血洞を通って囲心腔へ入る。この血洞を肺静脈(pulmonary vein, dorsal lacunae)と言い、クモ類の体内では唯一の静脈である。これは酸素を多く含んだ血液を優先的に心臓へ送り、全身へ送り出す仕組みである。
習性
基本的に陸上性の動物で、多くの種類が砂漠、高山、森林、草原、湿地、海岸などあらゆる陸上環境に分布している。淡水にせよ海水にせよ、水際までは結構種類がいるが、水中生活と言えるものは、ミズグモだけと言ってよい。
社会性
ほとんどのクモ類は単独生活である。肉食性であるため当然のことと考えられる。しかしながら、幼虫がしばらく成虫と生活を共にする例は少なくなく、これらは亜社会性といわれる。さらに、大きな集団をつくって生活するクモは、国外からはいくつか知られている。
食性
肉食性で、自分とほぼ同じ大きさの動物まで捕食する。その食物は昆虫類から同じクモ類、軟体動物、小型の脊椎動物まで多岐にわたる。沖縄県石垣島では、日本最大のクモであるオオジョロウグモがツバメを捕食していたのが観察されている。オオツチグモ類はかつて、鳥を捕食するというのでトリトリグモあるいはトリクイグモと呼ばれていた。この話そのものは伝説めいているが、実際にカエルやネズミはよく捕食するようである。
捕食行動としては、細い糸で巣や網をつくって捕らえる・徘徊して捕らえるの2つに大別できる。網を張るものを造網性、張らないものを徘徊性という。
原始的な種は、地中にトンネル状の巣を作り、入り口に捕虫のための仕掛けを糸で作る。網はこれを起源として発達したと考えられる。クモの網は様々な形があり、簡単なものは数本の糸を引いただけのものから、極めて複雑なものまで様々である。約半数のクモが、網を張らずに待ち伏せたり、飛びかかったりして餌を捕らえる。いずれの場合にも、餌に食いつくには直接に噛み付く場合と糸を絡めてから噛み付く場合がある。
「生き血を吸う」という風にも言われるが、実際には消化液を獲物の体内に注入して、液体にして飲み込む(体外消化)ので、食べ終わると獲物は干からびるのではなく、空っぽになっている。小さいものはかみつぶして粉々にしてしまうこともある。
他にアシブトヒメグモが花粉を食べる例やアリグモがアリマキの甘露を食べるなど、非肉食性の習性もいくつか知られている。
糸の利用
クモと言えば糸を想像するくらい、クモと糸とのつながりは深い。全てのクモは糸を出すことができ、生活の上でそれを役立てている。
造網性でも徘徊性でも、全てのクモは歩くときに必ず「しおり糸」という糸を引いて歩く。敵から逃れるために網から飛び落ちるクモは、必ず糸を引いており、再び糸をたぐって元に戻ることができる。ハエトリグモが獲物に飛びついたとき、間違って落下しても、落ちてしまわず、糸でぶら下がることができる。
代表的なクモの網である円網では、横糸に粘液の着いた糸があって、獲物に粘り着くようになっている。網を歩く時にはこの糸を使わず、粘りのない縦糸を伝って歩くので、自らは網に引っかからない。粘液をつけた糸を全く使わない網もある。
造網性のクモは、網に餌がかかるのを振動で感じ取る。網の隅にクモが位置している場合でも、網の枠糸か、網の中心から引いた1本の糸を脚に触れており、網からの振動を受け取ることができる。餌がかかると、糸を巻き付けて獲物を回転させながら幅広くした糸を巻き付けてゆき、身動きできなくして捕らえる。場合によってはクモが獲物の周りを回りながら糸をかけてゆく。徘徊性のクモでも、餌を糸で巻いて捕らえるものもある。
地中に巣穴を作るものや、テント状の巣を作り、特に網を作らないものでも、巣のまわりの表面にまばらに放射状の糸を張り、虫が触れると飛び出して捕らえるものがある。このような糸を「受信糸」という。これが網の起源ではないかとも言われている。
多くの種では上記のように、子グモが糸を空中に流しそれに乗って空を飛ぶ(バルーニングを参照)。小型の種では、成虫でもそれを行うものがある。この飛行能力により、クモは他の生物よりもいち早く生息地を拡大することができる。一例として、インドネシアのクラカタウで火山活動により新たな島が誕生したときに、生物の移住について調査したところ、最初にやってきた生物はクモだったと報告されている。
産卵や脱皮のために巣を作るものもあり、その場合も糸を使う。地中生のクモでは巣穴の裏打ちを糸で行い、トタテグモのように扉を作るものは、糸でそれを作る。多くのものは卵塊を糸でくるんで卵のうにする。
糸の組成はタンパク質分子の連鎖で、強度は同じ太さの鋼鉄の5倍、伸縮率はナイロンの2倍もある。鉛筆程度の太さの糸で作られた巣を用いれば、理論上は飛行機を受け止めることができるほどである。同じ分子構造を再現し、人工的に作ろうという試みがなされているが、未だに成功していない。また、カイコにクモの糸の遺伝子を組み込んで糸の性質を変える試みもなされている。
生活史
生殖行動
雄が触肢に入れた精子を雌の生殖孔に受け渡すという、動物界で他にあまり例のないやり方を行う。雄の触肢の先端には、雄が成熟すると複雑な構造が出来上がる。スポイトのようになっていて、精子を蓄える袋と、注入する先端がある。雄は雌の所へゆく前に、小さな網を作り、ここへ生殖孔から精子を放出し触肢に取り入れる。ほとんどのクモは肉食性であるので、雌が巨大である種の場合、雄の接近は危険が伴う。そのため安全に接近するための配偶行動がいろいろと知られている。コガネグモ科など造網性のものでは雄が網の外から糸をはじいて雌の機嫌をうかがう種が多い。変わった例として、雄が前足を振ってダンスをする徘徊性のハエトリグモのような例もある。
卵
卵は多くの場合、多数をひとかたまりで産み、糸を巻いて卵のうを作る。卵のうは種によって様々な形をしている。卵は全体で丸い塊となり、柔らかな糸でくるまれる。それだけの卵のうを作るものもあるが、さらにその外側に厚く糸で作った膜で袋や円盤状の卵のうに仕上げるものもある。
卵のうをそのまま樹皮に貼り付けたり、石の裏にくっつけたりと放置するものもあるが、自分の網の片隅につるす、あるいは自分の巣の中に卵を産む、しばらくを一緒に過ごすなど、一定の親による保護を行う種も存在する。ユウレイグモ・ハシリグモ・アシダカグモなどは卵のうを口にくわえて保護し、コモリグモは糸疣につけて運ぶ。
幼虫
孵化した幼虫は、通常1回の脱皮をするまでは卵のう内にとどまる。初齢幼生は柔らかく不活発で、卵のう内でもう1回の脱皮をおこなった後、やや活発になった子グモが卵のうから出てくるのが普通である。卵のうから出てきた子グモが、しばらくは卵のうの周辺で固まって過ごす習性が見られるものが多く、クモの「まどい」という。この時期にちょっかいをかけると大量の子グモが四方八方へ散っていくため、大勢があちこちへ逃げ惑う様を例えて「蜘蛛の子を散らす」という比喩表現をする。
卵を保護する習性のあるものでは、子グモとしばらく一緒に過ごすものも多い。コモリグモ類では、生まれた子をしばらく背中で運ぶ。ヒメグモ科には雌親が幼虫に口移しで栄養を与える例があり、この時与えるものを Spider Milk という。カバキコマチグモは雌親が子グモに自分自身を食わせてしまう。
その後子グモはそれぞれ単独生活にはいるが、その際、バルーニングという、子グモが高いところに上り、糸を風にふかせて、タンポポの種子のようにして空を飛ぶ習性を持つものが多い。
一般には幼虫は成虫を小さくした姿であるが、中には大きく色や模様が変わる例もある。また、習性についても親とほぼ同じなのが普通であるが、成虫は徘徊性なのに幼虫は網を張る例(ハシリグモなど)、逆に成虫になって網を張るようになる例(トリノフンダマシなど)がある。前者は祖先が造網性であったことを示すとの説明があるが、後者についてはよくわからない。
天敵
小型の肉食動物にはクモ類を捕食するものは多いと考えられる。クモは昆虫よりも体が柔らかいので、飼育下の餌としても重宝する。
特にクモ類の天敵としては、狩り蜂類のベッコウバチ類がクモを狩るハチとして有名である。これらのハチは、クモの正面から突っ込んで、大顎の間に針を刺し、麻酔すると足をくわえて巣穴に運ぶ。他に、寄生性のものとして成虫に外部寄生するクモヒメバチや卵のうに寄生するハエ類やカマキリモドキなども知られる。また、センショウグモやオナガグモなどはクモを専門に食べるクモとして知られる。
直接にクモを攻撃するものではないが、メジロなどの小鳥はクモの網を巣の材料とする。そのためにクモの網に鳥は突っ込み、その体にまとわりついた糸を集め、巣材の苔などをかためるのに用いる。クモの網に引っかかった虫を横取りする昆虫(シリアゲムシなど)も知られる。
人間との関わり
益虫・害虫
人家の内外にも多くの種類が生息し、これらは衛生害虫(ハエ、蚊、ダニ、ゴキブリなど)を捕食するため、クモは「益虫」の役割を果たしている。しかし、その容姿から不気味な印象を持ち忌み嫌う人や、いわゆる「虫嫌い」の増加により、不快害虫のカテゴリーに入れられる場合もある。網や巣が家や壁を汚す事も嫌われる要因となる。
クモには善悪両面的な印象が付きまとう。「怪奇クモ男」は悪役になるが、「スパイダーマン(日米両版)」と「仮面ライダー剣」の仮面ライダーレンゲルは正義の味方であり得る。古来日本では、クモを見ることに縁起をかついだ。代表的なのは、「夜にクモを見ると縁起が悪い、しかし同時に朝のクモは縁起がいい」とするものである。地方によって様々な違いがあり、九州ではクモをコブとも呼び、夜のクモは「夜コブ(よろこぶ)」で、縁起がいい。
毒性
ほとんどのクモは虫を殺す程度の毒を持っているが、人間に影響を持つほどのものは世界でも数種に限られる。人間を殺すほどの毒を持つクモは、人間に影響を持つものの中でもさらに限られる。また在来種のほとんどのクモは、人の皮膚を貫くほど大きな毒牙自体を持っていない。
毒グモとして有名なのは、日本に侵入してニュースとなったセアカゴケグモをはじめとするゴケグモ類である。それ以外にも世界でいくつかが危険視される。在来種でそれほど危険視されるクモは存在しないが、フクログモ科の大型種(カバキコマチグモなど)は毒性が強く、噛まれるとかなり痛み、人によってはしばらく腫れ上がる。逆に毒グモとしてのイメージが強いオオツチグモ科の別称であるタランチュラは、強い毒を持つものは稀である。しかしながら全ての毒グモの毒にはアナフィラキシーショックを起こす可能性があり、注意が必要である。
毒性の有無・程度に関わらず、人間など自身より遥かに大きなサイズの動物に対しては、ほとんどのクモは攻撃的でなく、近寄れば必死に逃げようとする。能動的に咬害を与えることも基本的にないが、不用意に素手で掴むなどすると、防衛のために噛みつかれる恐れがある。
捕食時に獲物へ注入する消化液には強い殺菌能力があり、また自身の体もこの消化液で手入れを行っている。このためクモ自体や、獲物の食べ殻が病原体を媒介する可能性は低い。
クモの糸が目にはいると炎症を起こすことがある。汚染によるものではなく、毒成分が関与しているとも言われる。
網と糸
網がはられている状態は、人間の生活する環境としては、全く手入れが行き届いていない証拠とみなされる。テレビドラマ等では、空き家であること、通る人がいないことを示すために使われる。「クモの巣が張る」というのは、誰も使う人がいない、誰もやって来ないことを暗示する表現である。
利用
クモを害虫駆除のために積極的に利用する試みが行なわれたことがある。元来日本には生息していなかったアシダカグモは、江戸時代にゴキブリ退治用として人為的に輸入されたとの説もある。農業の方面では、害虫駆除の効果が様々に研究され、一定の評価を得ている。水田では、アシナガグモ・ドヨウオニグモ・セスジアカムネグモなどの造網性のもの、コモリグモなどの徘徊性のものなどが害虫駆除に大いに役立っていることが知られている。
糸を工業的に利用する試みもあるが、大きく認められているものは少ない。成功すれば様々な点で利用価値があり得るものの、クモを大量養殖することの困難さ(新鮮な餌が必要で、クモの数が適当でないと共食いを起こしやすい)と、糸を取り出すことの困難さが障壁になる。これまでにもっとも用いられたのは、レンズにスケールを入れるための用途である。
日本では伝統的にコガネグモなどを戦わせる遊びが子供たちの間にあり、「蜘蛛合戦」とよんだ。多くの地域で廃れてはいるが、現在でも町を挙げて取り組んでいるところがある。
最近ではオオツチグモ科のクモ(通称タランチュラ)が飼育用として販売されるなど、ペットとしての地位を獲得している。その他のクモもペットとして輸入されており、変わった種類もみられる。
食用としてのクモ
日本では一般的でないが、クモを食用にする国はある。インドシナ半島、ミャンマーから中国南部では食用にしているといわれる。カンボジアでは、かつては油で炒めて串に刺したものを販売していたとのこと。クモの種はいわゆるタランチュラであった。味についてはエビに近いとか卵黄のようだとか言われ、今ひとつ判然としない。他にオオジョロウグモもこの地域では食されるという。
日本においては1980年代のサバイバル/探検ブームの時期に、クモを生で食するとチョコレートの味がして手軽な非常食になると言う情報が広まったが、「昆虫料理を楽しむ」によればそのような味はしないとの事である。
神話との関わり
クモは糸を紡ぐ事から、機織を連想させる。
* アラクネの物語(ギリシャ神話)
* 土蜘蛛
* 絡新婦
系統と分類
ウミグモ類は、名前にクモの字が付くが、クモ綱とは別のウミグモ綱に属する。クモ綱に含まれるクモ目以外のグループは、ダニ目、サソリ目、カニムシ目、ザトウムシ目など。ザトウムシは、別名をアシナガグモ、メクラグモといい、クモと比較的外見が似ている。ウデムシ目もクモ目に近いとされることがある。クモ綱の中での系統関係は、必ずしも統一した見解がない。
クモ目の中では、キムラグモ類が最も原始的で、ハラフシグモ亜目として他のすべてのクモ類から分離されている。クモ類では唯一、腹部に体節が残り、出糸突起は大きくて腹面中央にある。書肺は2対。糸を出す能力が低く、巣穴の裏打ちをしない。触肢は歩脚状。
クモ亜目ではトタテグモ下目のものが原始的特徴を有する。いずれも4対の書肺をもつ。トタテグモ類は触肢が歩脚状であるが、ジグモ類やジョウゴグモ類では普通のクモ類のように小さくなっている。
クモ下目にクモ類の大多数が所属し、多くの科に分かれている。
出糸突起の前に篩疣を持つものを篩疣類として大きくまとめるのが従来の分類法である。現在出版されている図鑑等はこれに基づいている。以下に八木沼(1986)の体系を示す。ただしここでは日本産の者のみを扱っているので、重要な科でも落ちているのがある。
* 古蛛亜目 Liphistiomorpha
o キムラグモ上科(キムラグモ科)
* 原蛛亜目 Mygalomorpha
o トタテグモ上科(トタテグモ科・カネコトタテグモ科)
o ジョウゴグモ上科(ジグモ科・ジョウゴグモ科)
* 新蛛亜目 Araneomorpha
o 篩板類 Cribellata
+ ウズグモ上科(ウズグモ科・ガケジグモ科・ハグモ科・チリグモ科)
+ スオウグモ上科(スオウグモ科)
+ カヤシマグモ上科(カヤシマグモ科)
o 無篩板類 Ecribellata
+ 単性域類 Haplogynae
# イノシシグモ上科(エンマグモ科・イノシシグモ科・タマゴグモ科)
# ヤマシログモ上科(マシラグモ科・イトグモ科・ユウレイグモ科他)
+ 完性域類 Entelegynae
# 三爪類 Trionycha
* コガネグモ上科(ヒメグモ科・サラグモ科・コガネグモ科・アシナガグモ科他)
* ナガイボグモ上科(ヒラタグモ科・ナガイボグモ科・ホウシグモ科)
# 二爪類 Dinonycha
* フクログモ上科(フクログモ科・シボグモ科・アシダカグモ科他)
* ワシグモ上科(ワシグモ科・イヨグモ科・ヒトエグモ科)
* カニグモ上科(カニグモ科・エビグモ科)
# ハエトリグモ上科(ハエトリグモ科)
近年これを否定する考えもあり、それによると、クモ類の主な部分を占める系統は篩疣を持っていたのだが、そのうちのいくつかの系統でそれが消失し、しかもそれらが大発展を遂げたため、篩疣を持つものが比較的まとまって見えるだけであるという。それに基づく分類体系では、科の配置等、大きく変わり、中にはそれまで篩板類と無篩板類に分かれていたものが同一の科に含まれるようになるものすらある。今後の検討を待ちたい。
代表的なクモ
クモ目以下について主な科と代表的な種を紹介する。分類体系は古いものを踏襲している。
クモ目
* ハラフシグモ亜目
o キムラグモ科 - キムラグモ
* クモ亜目
o トタテグモ下目
+ トタテグモ科 - トタテグモ
+ ジグモ科 - ジグモ
+ オオツチグモ科 - タランチュラ
o クモ下目
+ ヤマシログモ科 - ユカタヤマシログモ
+ エンマグモ科 - ミヤグモ
+ ハグモ科 - ハグモ・カレハグモ
+ ガケジグモ科 - クロガケジグモ
+ ウズグモ科 - ウズグモ・オウギグモ・マネキグモ
+ ユウレイグモ科 - ユウレイグモ・イエユウレイグモ・シモングモ
+ ヒメグモ科 - セアカゴケグモ・ヒメグモ・イソウロウグモ
+ サラグモ科
+ ヒラタグモ科 - ヒラタグモ
+ コガネグモ科 - オニグモ・コガネグモ・ナゲナワグモ・トリノフンダマシ・ゴミグモ・スズミグモ・トゲグモ
+ アシナガグモ科 - ジョロウグモ・アシナガグモ
+ タナグモ科 - クサグモ
+ キシダグモ科 - ハシリグモ
+ コモリグモ科 - コモリグモ・タランチュラコモリグモ
+ ミズグモ科 - ミズグモ
+ ササグモ科 - ササグモ
+ フクログモ科 - カバキコマチグモ
+ アシダカグモ科 - アシダカグモ
+ カニグモ科
+ ハエトリグモ科 - ハエトリグモ・アリグモ
+ ホラヒメグモ科 - ホラヒメグモ
+ マシラグモ科 - マシラグモ
関連項目
* クモの網
* バルーニング (動物)
* クモ学
参考文献
1. ^ 小野展嗣 「2.鋏角亜門」 『節足動物の多様性と系統』 石川良輔編、岩槻邦男・馬渡峻輔監修、裳華房、2008年、122-167頁
* 宮下直『クモの生物学』,(2000),東京大学出版会
* 関口晃一、八木沼健夫,(1966),「真正蜘蛛類」(内田亨監修『動物系統分類学 7(中A)』,中山書店)
* 浅間茂・石井規雄・松本嘉幸 『改訂 校庭のクモ・ダニ・アブラムシ』 全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2002年、ISBN 4-88137-084-7。
* 八木沼健夫『クモの話』,(1969).北隆館
外部リンク
* クモ目 ARANEAE(日本産生物種数調査)
* クモ目(虫ナビ)
* 日本蜘蛛学会
* 日本蜘蛛学会30回大会・見聞記(みるかし姫)
* [1] クモを食べる習俗(農林水産技術情報協会)
* [2] 昆虫料理を楽しむ
●蜘蛛の糸フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用させていただきました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%98%E8%9B%9B%E3%81%AE%E7%B3%B8
『蜘蛛の糸』(くものいと)は、芥川龍之介が1918年(大正7年)に雑誌「赤い鳥」に発表した子供向けの短編小説である。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
あらすじ
ある日の朝、釈迦は極楽を歩いていた時に蓮池からはるか下の地獄をふと覗き、地獄の罪人のカンダタ(?陀多)を見つける。カンダタは生前、様々な悪事を行った為に地獄に落とされていたのだが、「いくら小さな蜘蛛といえど命のあるものに違いない。その命を奪い取るということはいくらなんでもかわいそうだ」と思い、小さな蜘蛛を助けた事があった。そこで釈迦は地獄の底のカンダタを極楽への道へと案内するために、一本の蜘蛛の糸をカンダタに下ろす。
カンダタは極楽から伸びる蜘蛛の糸を見てとても喜び、「これで地獄から脱出できるばかりか極楽に行けるかもしれない」と考える。そこで蜘蛛の糸をつたって、地獄から何万里も上にある極楽へと上り始めた。ところが糸をつたって上っている途中でふと下を見下ろすと、数限りない地獄の罪人達が自分の下から続いてくる。このままでは糸は重さによって切れて落ちてしまう。カンタダは「この蜘蛛の糸は俺のものだ。お前達は一体誰に聞いて上ってきた。下りろ、下りろ」と喚く。
自分だけが地獄から抜け出そうとするカンダタの無慈悲な心が釈迦には浅ましく思えたのか、次の瞬間蜘蛛の糸が、皮肉にもカンダタのぶら下がっている所から切れてしまう。愚かなカンダタは再びに地獄に堕ちてしまった。
雑記
* 鈴木大拙による「因果の小車」(ポール・ケーラス作「カルマ」の邦訳)が典拠であることが今では明らかになっている。
* フョードル・ドストエフスキーの長編小説「カラマーゾフの兄弟」における「1本の葱」の挿話に着想した作品であると考えられていた。
* セルマ・ラーゲルレーヴの「キリスト伝説集」収載の短篇「わが主とペトロ聖者」は「蜘蛛の糸」と基本的に同じ話であり、芥川が典拠とした可能性もある[1]。
* イタリアとスペインには『天国に居るシエナのカタリナが地獄に居る母親を天国に引き上げようとするが母親は自分にしがみ付いた魂に悪態をついた為地獄に戻され、カタリナは天国よりも母の居る地獄へ移った』という本作と似た民話が伝わっている。
* 「まんが日本昔ばなし」では「蜘蛛の糸」と「地獄の人参」という話として二度アニメ化されている。内容はやや「日本の昔ばなし」風に改められているものの、大方のあらすじはそのままに映像化されている。特に後者は「蜘蛛を助けた」というものが「腐った人参を僧侶に恵んだ」と変更され、最後の亡者が「極楽、極楽・・・」と群がってくる様や人参の腐りゆく描写が印象的で覚えているという視聴者も多い。「地獄の人参」の方は「生前の唯一の善行が野菜を恵んだ事である老婆が地獄でそれに?まる」という話で蜘蛛の糸よりも「1本の葱」の方に近い。
関連項目
* 筋肉少女帯 - この話を元に、『蜘蛛の糸』という楽曲をリリースしている。
* 中島美嘉 - 同じく、『蜘蛛の糸』という楽曲をリリースしている。
* FLOW - 蜘蛛の糸の物語を恋愛に置き換え、『KANDATA』という楽曲をリリースしている。
* スキマスイッチ - この話を元にした『糸ノ意図』という楽曲をリリースしている。
* ドラゴンクエストシリーズ - 「III」「V」「少年ヤンガスと不思議のダンジョン」に『カンダタ』という盗賊のボスが登場する。
外部リンク
* 『蜘蛛の糸』:新字新仮名(青空文庫)